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今はオンラインでゲームを楽しむ人も多く、実際、オセロもオンラインで見えない相手と楽しむことができます。でも、本来人と相対して遊ぶオセロゲームにおいて、ネットでのオンライン対戦は、「自分があまりにも強くなりすぎて周囲に敵がいない」という状況になったときの最後の手段となっている場合が多いようです。純粋に楽しむのなら、やはり1対1で生身の人間とやるのが一番楽しいゲームです。 |
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かつて家族でゲームをして遊んだ世代が、今、親となって抱く違和感は、
どのへんにあるんでしょうね?その一番の理由って何でしょう?
趣向の多さからすれば、ボードゲームはテレビゲームにはかないません。テレビゲームだってオセロのようなボードゲームと同じように“対戦”はできますよね。だけど、画面を通してのやり取りと、人と人が向かい合うそれとではコミュニケーションの種類が違うと思うんです。ケータイ電話もPCもそうですが、今の子どもたちは画面を通したコミュニケーションの占める幅が広いですよね。その変化は親子の関係にも表れているような気がします。
私たちの子どもの頃は、親はどうしても勝てない相手であり、だからこそ挑戦したくなる存在でした。たとえば、71年生まれの僕の家では子どもの頃、よく家族でゲームをして遊んだんですよ。夕食が終わって果物を食べたら皆でゲームをするっていう感じで。4歳くらいのときに親がオセロを買ってきたんですが、本当によくやりましたね。親父に勝ちたいがためにやっていたような気がします。でも、今流行りのテレビゲームの場合は、最初から子どもの方が強いんですよね。子どものほうが瞬発力があるし。一方、オセロのようなボードゲームは、瞬発力ではなく頭脳を使って勝負するから、最初は親に勝てない。だから挑戦欲が沸く。まぁ、子どもの頭は柔軟なんで、やがて親よりも強くなってしまうわけですが(笑)。だけどね、強いお父さんに負けるという経験をし、そこへ挑戦していこうという気持ちを抱き、そして乗り越えるというルートを通ることって大事なことだと思うんですよ。これは、オセロのような頭脳を使うボードゲームの大きな利点でもあると思うんです。
「全日本オセロ選手権大会」や「世界オセロ選手権大会」などオセロは幅広い大会が
毎年開催されていますが、子ども大会や全国大会での子どもたちはどんな様子ですか?
参加しているのは小学生以下の子どもたちですが、やはり底辺が広いということもあって、さまざまな子どもたちが参加しています。親御さんもいろいろです。家族じゅうで盛り上がってるご家庭もあれば、思い出作りの気分で参加したところ期せずして勝ち続けてしまって奮起したり、オセロには興味はないけれど運動会の競技を見ているような気分でいるご両親もいらっしゃると思います。
オセロは先を読むゲームですから、途中で「これはもう負けだ」と判ってしまうことがあります。そして案の定惨敗に終わる。負けると判っていて続けなければならない辛さを子どもが感じている傍らで、親は声をかけることもできない。対戦中は静かにしていなければなりませんからね。それと、今の子はすぐには感情を出さないんですね。ぐっと我慢していて、その場では悔しさに耐えてるんですよ。でも、お母さんの顔を見たとたんに泣き出しちゃったりすることも。ちょっと切ない光景です。でも、そういう辛さや悔しさを経験するのも悪いことじゃないと思うんですよ。
あと、子ども大会の場合は制限タイムを設けていないので、通常では10分ほどで終わるところが、強い子だと40分にもなる場合があります。その集中力たるやすごいですよ。オセロは特に知育玩具というわけではありませんが、確かに戦略性は高いです。何手も先を読む必要がありますからね。06年の全国大会には幼稚園の子がいたんですが、こちらにはさっぱり分からないところで、ものすごい時間をかけてじっくり悩むんです。その幼さで4手も5手も先を読もうとしているんですから、すごいですよね。「覚えるのに1分、マスターするのに一生」といわれるオセロの奥の深さを感じました。
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「先月(07年11月)はギリシャのアテネでオセロの世界大会が行われましたが、個人・女子・団体の各部門で日本人が優勝したんです。前々年のアイスランドで行われた大会から3年連続。やっぱり日本で生まれたゲームで日本人が一番強いのは、うれしいことですよね」と目を細める押尾さん。 |
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